元駅員・車掌・運転士を経験の鉄道マン!めりの的鉄道の世界!

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ベビーカーを利用するお客様が階段利用するのを助けるのは良いことなのか?

 

めりの的動画は以下をお願いします🔽

希望する企業【鉄道はもちろんその他も】から内定をもらえる身だしなみを皆様にコッソリ教えます|めりの【鉄道経験者】鉄道の本当のところ|note

今回は駅のお話です。

駅は日々様々なドラマが発生します。

近年では駅の無人化も進み、都市圏でも駅員を

見かけない駅が増えてきました。

私が子供の頃はどんな小さな駅でも改札に

ぶっきらぼうな駅員さんがいて、キップを切る鋏

をリズミカルに動かしていたものです。

動画はコチラの記事からどうぞ!🔽

駅員がだんだんといなくなっていきます - 元駅員・車掌・運転士を経験の鉄道マン!めりの的鉄道の世界!

 

そんな、駅での気になるニュース。

以下ネットより抜粋。

JR西日本は27日、湖西線の志賀駅(大津市)

の男性駅員が、ベビーカーを押す利用客が階段で

下りるのを手伝った際、乗っていた乳児が転落

して頭をけがする事故があったと発表した。

私も駅員経験があるのですが。

 

ベビーカー利用のお客様対応は乗務員にせよ

駅員にせよ非常に苦慮するのが現状です。


現場で勤めていると、必ず多少のトラブル

経験することとなります。近年はバリアフリーが

進んでおりますので、駅でベビーカーのお運びを

手伝うケースは減っているかもしれません。

駅のルールでいうと、ほとんどの会社では

階段のお手伝いはお子様を抱っこなり降ろして

いただきベビーカーをお運びする事がルールと

なっています。当然今回のような事故を防ぐ事が

目的です。


一方で、親の立場になると。


私も人の親なのでわかりますが

ベビーカーから降ろして抱っこするなど大変だ!

という意見は多いです。

子供が寝ていれば起こしてグズグズになるし

ただでさえ荷物が重たいし子供も抱える事になる。

だったらそのまま運んでくれ。

特に男性なら難しいことはないだろうなど。

 

という訳で。

ベビーカーに関して。

 

苦情まではならずともちょっと気まずい

空気が流れることはよくあります。


そうすると、ルール違反にはなりますが現場の

駅員としては、今回は仕方ないかとお子様を

乗せたままお手伝いをするのです。

そして今回の事故です。

この駅員はどのように会社から言われるでしょう?

鉄道というのは様々なルールの上で成り立って

います。

 

安全が最大の使命である鉄道員にとって

ルールの遵守や確認の遵守は絶対です。

 

今回の件で、よかれと思ってやったのだから‥。

サービス精神でやったのだから‥。

という考えもあるかと思いますが。

 

ハッキリと言えば。


鉄道員とするとミスだったと

言わざるを得ません。

お子様を乗せて運ぶことは

許されていないから。

仕事だけであなたの価値は決まらない! 〜仕事など実は大したものではない!正しい仕事との接し方をお伝えします〜|めりの【鉄道経験者】鉄道の本当のところ|note

公共インフラである以上、安全に利用できること

それが第一の仕事。

安全以上のサービスはない訳です。

冷たい言い方かもしれませんが

鉄道員とはそういうものなのです。

駅員に限らず、運転士や車掌も様々なケースに

直面します。ここで詳しくは書きませんが

サービス精神の観点からすると良くない事は

わかるが、安全の為や全体の為に心を鬼にして

仕事をするケースはよくあるのです。

今回のケースで。

まぁルール違反だけど仕方ないよな。

と許していては

 

鉄道の安全輸送は成り立ちません。

 

安全を優先にした行動でお客様から苦情が入る事

もしばしばです。しかし、ルールに則り安全を

優先していればそれに関しては問題なしです。

 

時にはお客様サービスよりも優先して

安全に配慮した職務にあたる覚悟

 

それが、鉄道員には必要なのです。

 

駅の仕事は大変なものです。

駅員経験者の私が駅の業務について書いています🔻

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