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強風や大雨に運転指令は苦労する

福知山線脱線事故から考える!鉄道運転士はこうしてメンタルが追い込まれる! 〜重圧に勝てなければプロの運転士にはなれない〜|めりの【鉄道経験者】鉄道の本当のところ|note

少しずつ暖かくなってきました。

三寒四温といいますが

春が少しずつ近づいています。

春は風が強い日が多いですよね。

私は幸いたいして花粉症ではないのですが

風に乗って花粉も舞い、花粉症には辛い季節です。

 

さて。

 

強風や大雨が降ると鉄道はどうなるのでしょうか。

 

多くの場合余程の雨風でない限り鉄道は普通に

動いています。これは各社によって対応は異なる

かもしれませんが。基本的には以下の通りと

なります。

鉄道は様々な場所に雨量計や風量計が設置されて

ます。これにより一定の降水量や風量に達すると

まず、速度の制限が指示されます。

さらに雨量や風量が強くなった場合その区間は

運転中止という対応が一般的です。

このあたりは雨量計や風量計のデータを基に

列車の運転指令が判断します。

各社は運転指令所を設けており、ここで各路線の

状況などを集中して監視できるシステムになって

います。

実際は機械による計測の他にも、駅員からの連絡

や、乗務員からの報告により危険と判断されれば

制限をかけることもあります。

また乗務員の判断で止めることもあります。

(ただ実際現場には、そう簡単に電車を止める

という判断は、することができない文化雰囲気が

あります。詳しくはコチラ🔽)

運転士は様々なプレッシャーと戦いながら仕事をしていた!電車を止める運転士の心理的プレッシャーについて|めりの【鉄道経験者】鉄道の本当のところ|note

 

こういった時、司令所からは頻繁に各列車への

運転指示や、ダイヤも当然乱れますのでその

調整の為の指示が行われます。

列車無線がひっきりなしにどこかの列車に

指示をだしているような状況です。

この指示の上手さによりダイヤ乱れの回復時間は

大きく変わります。

どの列車をどのタイミングで動かすか。

また、思い切って運休させる、行き先を変える

などの策が必要となってきます。


これがうまくいけば特に褒められる訳でもなく

失敗すれば乗務員や駅からボロクソに言われる。

 

大雨や強風時は、安全を確保しつつ

ダイヤもできるだけ大切にする。

まさに司令所の力量が問われるシーンであります。

まさに職人集団なのです。

 

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