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「手歯止め」の設置を忘れ破壊したが運転士は気付かず特急として運行した

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鉄道においては基本動作の順守という指導をしつこいくらいにされます。それでも基本動作の欠如により日々ミスが発生するのです。

以下のニュースも基本動作を守らなかった事から発生したのだろうと思います🔽

JR西日本によると、6日午後9時半すぎ、京都府向日市の吹田総合車両所京都支所で回送列車が一時脱線し、およそ150メートルほど走行した後、再びレールに戻りました。運転士は気づかず、列車は「特急こうのとり」として乗客を乗せて運行されていました。7日朝、車輪を固定する「手歯止め」がなくなっていて、車庫の中で壊れて落ちているのが見つかったということです。

車両を留置する際、転動防止のために使用するのが。

今回の手歯止め(ハンドスコッチともいいます)

 

車庫の中でこの手歯止めが壊れて落ちていた、つまり手歯止めを外し忘れて起動させたと思われます。一時脱線して、再びレールに戻ったという状況はよくわかりませんが、何にしても脱線してそのまま動けない可能性も十分にあったでしょう。

手歯止めを使用した時は、手歯止め使用中といった看板や札を運転席などに設置して、外し忘れないようにする事がほとんどです。

今回はそれを使用しなかった、もしくは使用したけれど、惰性作業で手歯止めの確認までせずに起動させてしまったのでしょう。

基本動作の欠如ということです。

基本動作というのは、鉄道乗務員は特に厳しく指導されます。過去のミスの積み重ねを踏まえて、それを起こさないように対策したものが基本動作。つまり。

事故を起こさない最も有効な手段

という事が言えるのではないでしょうか。

基本動作を怠るとどうなるのか‥。。。🔻

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しかし先人達の失敗から定められた基本動作も、実施しなければ何の意味もありません。鉄道員は日々の基本動作確認を決しておろそかにしてはいけないのです。

また大事故が起きないように‥🔻

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