中央線運転士がネット見ながら30分運転していた！ - 元駅員・車掌・運転士を経験の鉄道マン！めりの的鉄道の世界！

時代は変わってきました。

皆様も見た事があるかと思いますが、よく運転士が運転をしながら、運転席の手元に置いているモノを確認をしているものがあります。行路表や仕業表と呼ばれるもので、各駅の発着時刻や休憩時間などが記されています。

最近はこの行路表が紙ではなく。

電子化されている会社があるのです！

タブレット端末は行路の他、お客さま案内に便利なツールが搭載されており、運転士や車掌が持つケースが増えているのです。

そこで発生したのがこのニュース🔽

JR東日本八王子支社は9日、中央線の男性運転士（30代）が1日午後、タブレット端末「iPad（アイパッド）」で業務とは無関係のインターネットサイトを見ながら、約30分にわたり車両を運転していたと発表した。タブレット端末は業務用で、6月ごろから同様の行為を繰り返していたという。

はい。

当然ながら、タブレットは業務外に使用することは禁止されています。と同時に。

インターネットを見ながら

30分運転した。

これが問題でしょうね。中央線がどのような線形か私も詳しくはないですが、最近は高架化されたりしていて比較的運転しやすい状況になっているのかもしれません。それが油断となり今回のケースに繋がった。

運転士は昨今自動化へ向けた動きが加速しています。私も度々書いています🔻

誤解を恐れず言えば。

運転士の仕事は年々簡単になっている。

ということになります。そして将来はそのまま、人が必要なくなるかもしれません🔻

例えばコチラの動画で最初の運転シーンはハンドル操作がありません。都営三田線は全線ATOのワンマン運転を実施しています。運転士がやることはメインがドア操作になります👇

今回の中央線はまだ運転士と車掌のツーマン運転を実施しています。それなりの乗降がある日本有数の混雑路線ですが、いずれはワンマン化や自動化は視野に入っているでしょう。

だがしかし。

今回のようなインターネットを見ながらの運転などしていては、運転士不要論が出てきてもおかしくはありません。運転士より機械に任せようという機運が高まります。

私が運転士時代。

運転士は最後の砦である。

とよく言われたものです。様々な事象においての最終判断者は運転士であり、それに誇りをもって仕事をしていたものです🔻

今回の中央線の運転士はそんな誇りすら感じられません。そしてそういった運転士でも日々仕事ができるシステムが出来上がっているのです。

鉄道の安全は今後どのように守られるのでしょうか。見守っていきたいと思います🔻