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JR西日本福知山線脱線事故から17年が経った事を考える

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鉄道に関わる人はもちろん。そうでなくとも忘れられない事故の一つとしてJR西日本福知山線脱線事故があります。

早いもので発生から17年を迎えました。

昨年も私は同じ時期に記事を書いています🔻

JR福知山線脱線事故から16年、JR西日本の安全対策はどうなるのか - 元駅員・車掌・運転士を経験の鉄道マン!めりの的鉄道の世界!

この事故についてはさまざまな研究がされ、当時のJR西日本について多くの問題点が浮き彫りとなりました。


以下はネットニュースより。

乗客106人が死亡した平成17年のJR福知山線脱線事故は、25日で発生から17年を迎える。JR西日本では事故後に入社した社員が約6割となり、教訓の継承が喫緊の課題だ。懲罰的な「日勤教育」といった事故の背景要因を肌で感じてもらうため、事故前に入社した社員が「語り部」として、若手社員に当時の体験を伝えている。

 

この、「日勤教育」という言葉も当時多くのメディアで紹介されたものです。教育というよりは。

いわゆる懲罰的な意味合いでした。

日本的な組織について学ぶことは大切。私も上司からのお薦めでこの本を読み学びました。こちらは読みやすいダイジェスト版❗️🔻


「超」入門 失敗の本質

 

日勤教育に恐れてた結果が事故に繋がったともいわれています。ただ。

鉄道ではパワハラ的な風土は昔からあり、近年は随分と環境が変わっていますが、まだまだ根絶するには相当の年月がかかると思われます。

実際にパワハラを苦として自殺も発生しています🔻

大阪メトロの職員自殺問題は長時間労働だけではなくパワハラも調査するべきである - 元駅員・車掌・運転士を経験の鉄道マン!めりの的鉄道の世界!

よく鉄道業界で言われることとして。

○○(会社名)の常識は世間の非常識。

という言葉があります。
それほど、鉄道業界というのは少し世間とはズレている感覚があることは否めません。

なんせ、必死に改革をしなくても簡単に会社は無くならないし、身近なインフラですからどうしても皆が乗らざるを得ない。

そんな言ってみれば「ヌルイ」環境だからこそ通用する常識が鉄道にはたくさんあります。

 

日勤教育が許されてきたJR西日本。
そういった組織では仕事にミスが生じても、皆が隠蔽にはしり、安全教育は何の意味もなさないものとなっていました。そして、本当の意味での安全が手に入りませんでした。

こうした環境を許してきた

鉄道業界の罪は重いでしょう。

 

失敗の価値がわかる良書はコレ❗️


失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織

しかし各社があの時から変わり始めているのも事実です。昨今は感染症により大きな環境変化が生じています。鉄道各社は更に変わらざるを得ない状況になっているのです。

鉄道の安全確保に何が必要なのか。
鉄道の使命、役割とは何なのか。
国や自治体は鉄道というインフラをどのような位置付けで安全確保に取り組むのか。

これらを再確認し、2度と大事故を起こさない。

あの大事故を忘れる事なく、今一度安全について考え、取り組む。福知山線脱線事故の発生日はまさにいい機会です。鉄道に関係する人間は「鉄道の安全」について真剣に向き合う姿勢が問われています。

鉄道運転士という仕事がなくなる日も近づいている? 〜運転士という仕事が生き残るには〜|めりの【鉄道経験者】鉄道の本当のところ|note

好きな仕事を絶対にやろう!🔻

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