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大阪メトロの職員自殺問題を考える

刃物事件から考えてみる 〜経験者しか知らない非常通報・ドアコック・乗務員の安全教育とは〜|めりの【鉄道経験者】鉄道の本当のところ|note

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大阪メトロの職員がパワハラを原因として自殺

 

というニュースが少し前にありました。

痛ましい事件です。

以下ネットニュースを抜粋します。

 

大阪メトロ(大阪市)の40代の男性社員が

上司からパワハラを受け、今年3月に社内で死亡

しているのが見つかった問題で、男性が上司から

日常的に「死んでまえ」と言われたり、頭髪を

丸刈りにするよう求められたりしていたことが

遺族への取材で分かった。会社が社内調査の

結果を遺族側に報告した。

遺族側は11月16日、男性の死亡を労災と

認めるよう申し立てた。

 

このニュース、どのように感じますか?

今回の会社や組織について私は何も知りませんが

鉄道を経験した人間からすると正直意外ではなく。

 

特に鉄道部門の仕事においてはこういうこと

あり得るよな。

 

という感想です。誤解を恐れずにいえば

私が現役鉄道員時代も

 

鉄道ではパワハラは

ごく日常的な光景でした。


その中で上手く生き残る人間が上にあがるのです。

私の経験では死んでしまえや、丸刈り強要までは

ありませんが、罵倒や陰湿な差別など

弱いものは叩かれるような雰囲気がどこかに

あったような気がします。

 

ではそれは何故か?少し考えてみました。


鉄道はパワハラと業務指導の線引きが難しい。


鉄道は安全第一であり、これを脅かす行動は

大いに問題視される風土なのです。

そのため、体育会系のノリや規律を求められたり

運転士登用などでも厳しい教育指導がありますし

ミスした際の指導は、精神的にもかなり堪えます。

お客様の命を預かる以上当然です。

ただし。

 

これが、指導の内容で終わればいいのですが。

 

ミスをきっかけにパワハラへ発展する

可能性は十分にあることが問題なのです。

 

鉄道のパワハラ気質はこちらもどうぞ!

鉄道員は昭和な世界!酒飲みが偉くなる、飲み会から鉄道現業の雰囲気を感じることができます!|めりの【鉄道経験者】鉄道の本当のところ|note

 

ミスをすれば完膚なきまでに叩きのめされます。

周りへの見せしめかの様になります。

実際、JR福知山線事故で話題になった

「日勤教育」という名の、懲罰的な慣習が

残っている会社は今も多いと思います。

無駄な作業をひたすらさせて反省を促すわけです。

そうするとビビってしまい、またそのうちに

ミスを繰り返したり、ミスを隠すなどの

悪循環に繋がるわけです。

 

パワハラする側もある意味では被害者です。

根っからのそういった人間は論外ですが

本当はいい人なのに

パワハラを演じる場合は多々あるのです。


そうしないと立場を守れないからです。

鉄道に限った話ではないのかもしれません。

組織というのは恐ろしいもので

なかなか悪習を変えたりすることはできません。

 

他業界に比べると鉄道会社は変化に鈍感ですから

特に難しいかもしれません。

 

業務指導と、パワハラの線引き。

この辺りの教育は今後もしっかりする必要が

あると感じるニュースでした。

 

パワハラをしている人間は自覚がないもの。

人事部や管理職は是非読んでいただきたい🔽


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