鉄道運転士が夜景を見て思うこと
鉄道は昼夜問わず運行されています。
つまりはその時間の間
乗務員が誰かしらは仕事をしている
ということになります。
乗務員は基本が泊まり勤務なので、日中から
乗務スタートして夜遅くに終業となります。
そして翌朝にまた勤務がはじまります。
夜の運転についてお話します。
私は高架区間を夜に運転することが好きでした。
なぜ高架区間かというと、踏切がないし
運転するには気分が楽なのと、高い所に位置する
ので景色も良いからです。
夜の運転は、光の反射を防ぐために運転士背面の
カーテンを使用することが認められています。
すると真っ暗な運転室に自分1人という状態です。
真っ暗な中に、線路と計器類と沿線の灯りが
よく見えるわけです。
余談ですが夜になるとゲロを見る機会も多いのが鉄道員であります🔻
鉄道での汚物(ゲロ)についての真実は知らないままが良いかもしれない|めりの【鉄道経験者】鉄道の本当のところ|note
高架を運転しながら、家々やら、レストランやら
商業施設やらの照明を見ていると。
皆それぞれの人生があって
その人生のワンシーンを手伝う仕事なんだろな。
そんな事を思いながら運転をしていました。
今頃家族団らんでご飯でも食べてるのかなとか
あのレストランでカップル達が楽しんでいるのか
なとか、派手な居酒屋でサラリーマン達が愚痴を
こぼしてるかなとか。
深夜の時間になれば、家々では寝静まる頃だな
とか、相変わらず空いている派手な居酒屋は
泥酔してる人でもいるのかなとか。
深夜というとこんなお酒をお供にいかがでしょう。
深夜1時から楽しむ日本酒。
このシリーズはコンセプトが面白いですよ!
ICHIJI(1時)夜更けとともに深まる味わいコクとキレの豊潤純米酒(神奈川県・小田原市)・純米造り|ギフト包装(箱入り)
色々な事を思いながら運転していたものです。
我々はどんな曜日だろうと仕事があります。
皆は週末の金曜夜を楽しんでるかなとか
日曜夜なら明日が憂鬱だろうなとか。
世間では人が休んでいる時に仕事をして
物事を見るというのもなかなか面白いものでした。
鉄道は不特定多数の方々の、何でもない日常を
支えるサービスです。そんな仕事を私は
好きだったなと、今でも思います。
夜の機関車は美しい。夜に見る車両というもの
無骨でカッコいいものなのです!🔻